私たちファビルスが、九州地区の総合ビル管理業の草分けとして創業した1958年（昭和33年）当時は、建物のメンテナンスを外部に委託するという概念のない時代でした。

そんな創業間もない頃のエピソードを１つご紹介します。とある建物内で、お客様が大事なダイヤの指輪を失くされたことがありました。当時の日本は戦後の貧しい時代であり、お客様は高価な指輪が戻ってくるはずがないと諦めかけていたそうです。しかし、そのダイヤの指輪を化粧室で発見したファビルスの女性清掃スタッフは、指輪を大切に保管して、持ち主であるお客様のもとまで責任を持ってお届けしたのです。お客様はとてもお喜びになり、わざわざ会社にまで感謝の声を届けてくださいました。

このようなエピソードは、創業から現在まで数えきれません。ビルを利用するお客様の立場になって考え、寄り添う心は、ファビルスのスタッフの中に脈々と受け継がれています。こうした誠実なスタッフたちのことを、創業者は「無形の資産」と表現しました。

総合的なビルメンテナンスまで業務が拡大した今も、すべての業務を貫くのはこのかけがえのない精神です。創業時からの「誠実、清潔、正確」の社訓が伝えるように、時代が変わっても、私たちのビルメンテナンス業務の本質は変わらないと確信しています。お客様に寄り添いながら、より良いサービスを提供し、これまで以上に多くの皆様のお力になることをお約束します。

代表取締役社長